敦賀市在住の男性が2月下旬、同市の観光地などを題材にしたボードゲームを発表した。
ゲームの盤面。各エリアはバス停を拠点に展開し、バスカードを使うことで別のエリアに移動できる
福井県が募集した「福井県ワクワクチャレンジプランコンテスト2024」の採択事業として、敦賀市議の大石修平さんが個人プロジェクトで制作を進めた。遊びながら敦賀市の魅力を再発見し関心を深めることを狙ったゲームで、約1年半かけて完成にこぎ着けた。
プレーヤーが、観光客、親子連れ、インフルエンサーなどのキャラクターを選び、市内8エリア計85カ所の観光地、文化施設、土産店などを、徒歩、レンタサイクル、バスなどで巡りながらポイントを獲得していくというルール。北陸新幹線敦賀延伸開業にちなんだ要素も取り入れ、カードの絵柄には敦賀気比高美術部の生徒が描いたイラストも採用した。
大石さんは市議として市の広報活動にも力を入れる立場から、北陸新幹線開業を迎えた敦賀の観光資源などを広く紹介するための方法を模索していたという。「ゲーム作りは初めてだったが、子どもや大人が同じテーブルを囲んで会話が生まれることで、受け身の座学にはない学びにつながればと考えた」と振り返る。
カードの説明文にルビを振ったり、市内のボードゲームカフェ「ヘクス・イン・ゲームズ」(本町2)でゲームファンにテストプレーを呼びかけたりするなど、幅広い層が楽しめるように工夫を凝らした。「助言を受けて複雑過ぎる要素をそぎ落とし、4人プレーでも1時間を切るような設計に改めた。自分のターンで何もできなくなる状況を避ける救済措置も盛り込んだ」と明かす。
毎月第3水曜、松原公民館(新松島町)で行われる子ども食堂で体験会を定期開催する。大石さんによると、ゲームのコンセプトやルールを直接伝えることを目的に、当面は自身がファシリテーターとして同席するという。
「ボードゲームを楽しむ子どもたちの『もう1回遊びたい』という声が励みになる」と大石さん。次回作として敦賀の給食をテーマにしたボードゲームのプランも温めていると言い、「敦賀真鯛(まだい)を使ったメニューなど食育要素も盛り込んだゲームを作ることができれば」と意欲を見せる。