
福井市の証券会社会長が手がけた書籍「あなたとつながる 一語一絵」が8月25日、ウララコミュニケーションズ(板垣3)から出版された。
益永さんが2000(平成12)年から始めた名前入りひらがな和歌。「人脈を広げるための大切なツール」という
著者は「益茂(ますも)証券」会長の益永哲郎さん。同書は2部構成で、自ら取材した経営者や飲食店店主らを16こま漫画で構成した第1部と、地元紙に連載したコラムを基にした第2部で展開する。
第1部は、2020年から2022年にかけて益永さんが取材した経営者、そば店やカフェの店主、マジシャン、シンガー・ソングライターら31人のインタビューをコミックエッセー化。作画をサポートした福井出身のイラストレーターで、益永さんと20年近い付き合いという田島マサヒロさんも第1部の最後に登場する。
第2部は、2023年から2025年にかけて地元紙「日刊県民福井」に連載したコラム64本で構成する。タイトルは、「アンテナを立て題材探し」「ハガキ続けつながる縁」「学び、出会い多大な刺激」「書店で本を選ぶ魅力」などで、「つながりが人生を作る」という益永さんの信条がにじみ出る内容となっている。
益永さんのライフワークとも言えるのが「名前入りひらがな和歌」。25年前、仕事の礼状として相手の名前を織り込んだ和歌入りの絵はがきを作り始めたのを機に、新聞記事やテレビ番組などで知った人たちにも郵送するようになった。はがきの総数は23万通を超えるという。
本業と並行し、和歌作り、コラム執筆、ユーチューブでの動画配信、異業種交流会の開催など多彩な活動を行う益永さん。「今回の出版も含め、活動の根底には『あなたとつながりたい』という純粋な動機がある。私の取りえは人と人とを結び付けるのに積極的なこと。誰かから相談を受けたらすぐ素晴らしい人を紹介できるよう、さらに人脈を広げていきたい」と話す。
A5判、199ページ。価格は1,430円。