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越前焼職人らが「どこでもロクロ」動画 屋外作陶を配信、越前町の魅力発信へ

8月8日に配信が始まった新作動画。「陶ふうりん」会場に電動ろくろを持ち込んだ

8月8日に配信が始まった新作動画。「陶ふうりん」会場に電動ろくろを持ち込んだ

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 福井在住の越前焼職人らが現在、「どこでもロクロ」と題したプロジェクトを展開している。

撮影中の一こま。「『古き良き』を守りつつも個性ある作品が多く、職人の穏やかな人柄が反映されているのが越前焼の魅力」と彩葉さん

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 越前町内の観光スポットなどに持ち運び可能な電動ろくろを持ち込んで作陶する様子を撮影した動画をTikTokで配信するプロジェクト。越前焼工業協同組合理事長で窯元「踏青舎」を構える泉直樹さんが発案し、越前陶芸公園を管理する「EPPコンソーシアム」や、福井ゆかりの映像作家らと共同で進めている。

 動画には、福井のアイドルグループ「さくらいと」元メンバーで、現在、「職人タレント」として活動する彩葉わかなさんが出演。彩葉さんは「越前陶芸公園の職員や泉さんの呼びかけでモデルを務めることになった。『ろくろは室内で回すもの』という先入観を覆す企画に面白みを感じた」と話す。

 初回撮影は7月下旬、越前古窯博物館の旧水野邸住宅で開催中のイベント「陶ふうりん」の会場で行った。「炎天下だったので土が乾きやすく作業が大変だったが、芝生広場の真ん中でろくろを回すという状況を楽しんだ」と彩葉さん。

 場所を問わずに電動ろくろを回せるよう、プロジェクトメンバーは越前町「地域活性化事業支援事業」補助金の活用で発電機も購入した。屋外での撮影ではいすの下に電源コードを隠すなど細部にも工夫を凝らし、非日常感のある演出を目指したという。

 今後、週1回ペースで新作動画の配信を予定する。泉さんは「越前陶芸公園のイベントだけでなく、越前海岸の岩場、田んぼのあぜ道、会社のオフィスなどにも電動ろくろを持ち込んで、越前焼や越前町の魅力発信につながる意外性ある作品を配信できれば」とプランを描く。

 動画は、越前陶芸公園のTikTokアカウント(@tougei.kouen)で配信する。

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