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福井の明道中新校舎が完成-県内中学校初の5階建て

朱色のラインが鮮やかな新校舎

朱色のラインが鮮やかな新校舎

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 福井市明道中学校(文京2)の新校舎が完成し3月14日、落成記念イベントが開かれた。

卒業生や地域住民など多くの来場者でにぎわった見学会

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 底喰(そこばみ)川沿いにあった南校舎の老朽化に伴い、およそ1年4カ月を掛け新築。鉄筋コンクリート造り5階建て。総面積は約6,889平方メートル。1~3年生の普通教室、特別教室、多目的ホールなどを備える。同校の吉田智校長によると「5階建て校舎は福井県内の中学校初。国語・数学・社会・英語の教科学習室を設けたのも県内初で、全国的にも珍しい」という。

 この日は13時30分から、同校体育館で新校舎落成記念式典を開催。初めに、実行委員長の宮川貴文さんが「同窓生の一人として新校舎の落成をうれしく思う」とあいさつ。同日開業の北陸新幹線にも触れ、「日本国内や世界との距離が今後ますます近くなる。大きなチャンスが到来する日に備え、この学校で生きる力を養ってほしい」と生徒へエールを送った。

 落成に当たり800件以上の寄付金があり、宮川さんが吉田校長に寄贈品の目録を手渡した。生徒代表の野口功太郎さんが「情報機器などの設備が充実し新年度が始まるのが楽しみ。いっそう勉強や部活動に励み、すばらしい伝統を引き継ぎたい」と応え、生徒全員が「翼をください」の合唱で締めくくると会場は大きな拍手に包まれた。

 式典後見学会が開かれ、多くの卒業生や地域住民などが興味深げに校舎内を巡った。卒業生の40代女性は「昔と比べようのないすばらしい環境。iPadを使う授業もあるとは」と驚きの様子。同校周辺のまちづくり活動を行う「田原町デザイン会議」代表の森川けい子さんは「校舎完成と底喰川改修完了が重なり、近くでは田原町駅の駅舎新築も進む。変わりゆく街を大切に育て次世代に伝えたい」と抱負を語った。

 同校舎供用開始に合わせ、同市では1952(昭和27)年建造の北校舎の解体を予定する。跡地は駐車場やテニスコートなどへの転用を検討中という。

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