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眼鏡への感謝つづる作文映像化 福井・鯖江の「めがねフェス」で初上映へ

撮影中のひとコマ

撮影中のひとコマ

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 福井県鯖江市で10月に開かれる「めがねフェス2022」に向けて現在、「めがねよ、ありがとう作文」映像化の作業が進んでいる。

「めがねポーズ」でカメラに収まる制作チームのメンバー

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 「めがねよ、ありがとう作文」は、めがねミュージアム(新横江2)などで行う同フェスの一環として、福井県眼鏡協会(同)などでつくる実行委員会が行っているコンテスト。眼鏡にまつわる家族や友人のエピソード、供養する眼鏡への感謝の言葉などを募集し、5回目となる今年も全国から作品が寄せられた。

 作文の映像化を東京芸術大映像研究科の学生らが手がける。同科映画専攻プロデュース領域に在籍する小池悠補さんはかねて、社会とつながった作品制作や、アートの力による社会貢献などの思いを強く抱いており、企画を進める段階で鯖江市の「SDGs未来都市計画」の取り組みに興味を持ったという。

 「個人的に市役所に問い合わせてミーティングや相談をしたところ、めがねフェスに関わってみてはと提案を受けた。それをきっかけに読んだ過去の応募作品は、感動的で素晴らしく涙ぐんでしまうものばかりで、この上ない原作だと思い映像化を申し出た」と振り返る。

 第4回(2021年)の最優秀賞を受賞した井沼友さん(香川県在住)の作品を基に、同科映画専攻監督領域に在籍する平田雄己さんがメガホンを取る。原作は、生まれつきの弱視を診断されたわが子に向ける母の気遣いや、子どもの成長を支えてくれた眼鏡への感謝などをつづった内容で、5分ほどの短編作品に仕上げる。

 小池さんの思いに賛同し、「社会や人々に貢献する作品づくり」に関心を寄せる学生たちが制作チームに集った。平田さんは「貴重な機会を頂くことができとても光栄。皆さんに楽しんでもらえるよう、応募した人たちの眼鏡への大切な思いを心を込めて丁寧に映像化できれば」と話す。

 フェスは10月1日・2日の日程で、映像作品は1日19時45分から上映を予定する。実行委員会は現在、今年の応募作から選出した12作品を対象に「読者大賞」のオンライン投票も受け付けている。

 映像作品は観覧無料。オンライン投票受け付けは、9月27日締め切り。

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