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福井駅東にカフェ「まンまや おちょkitchen」 補助犬受け入れや「ママカフェの日」も

シンバルをランプシェードにした照明が掛かる。音楽好きな伏田さんのチョイス

シンバルをランプシェードにした照明が掛かる。音楽好きな伏田さんのチョイス

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 福井市に3月1日、カフェ「まンまや おちょkitchen」(福井市日之出2、TEL 0776-21-8181)がオープンした。

「夜カフェ・セット」のスイーツは、マフィンやスコーンなどから選べる

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 店主の伏田さおりさんは、明治時代から続いた昆布巻き製造業の家で育ち、自宅兼作業場だった建物には毎日昆布巻きの甘辛い香りが漂っていたという。昨年7月、食文化の多様化などから家業を廃業したのを機に、「家に帰った時に感じるような、温かくゆったりした空気が流れる場をつくれれば」と、約5カ月かけて開店準備を進めた。

 店舗面積は約9坪。席数は、カウンター4席、テーブル席7席。かつて5台のゆで釜が並んでいた作業場を、客席とキッチンに改装した。「このあたりは武家屋敷が並んでいた地区で、水回り改造に合わせて床を掘ってもらったら食器の破片がたくさん出てきた」。福井産の笏谷(しゃくだに)石で出来た柱も発掘されたといい、店内の床や壁に埋め込んでインテリアのアクセントにした。

 同店向かいの「福井ゲストハウス SAMMIE'S(サミーズ)」オーナー・森岡咲子さんの影響を受けたとも。「森岡さんがセルフリノベーションでゲストハウスを造っている姿が刺激になった。自分にもDIYができるかもと、壁塗りやトイレのモザイクタイル貼りなど、職人さんに習いながら見よう見まねでやってみた」と振り返る。

 営業は、ランチタイムとカフェタイムの2部制。ランチタイムには福井県産の食材をメーンにした「日替定食」(918円、ドリンク付き1,080円)を、カフェタイムには、スイーツとドリンクを合わせた「夜カフェ・セット」(648円)、「オムライス」(810円)、「焼き飯」(702円)などを販売する。総菜、ご飯、汁物などのテークアウトにも応じる。

 店名は、ご飯を意味する「まんま」や、福井弁で正座を指す「おちょきん」などを組み合わせた。「ちゃぶ台でご飯を食べた、子どものころの記憶を思い出して店名を決めた。福井弁を盛り込んだのは私のこだわり」。高校時代のボランティア経験から補助犬受け入れ可にしたり、毎週水曜を子ども連れ優先の「ママカフェの日」にしたりと、ホスピタリティーにも気を配った。

 「ぼちぼち、まったり」をコンセプトに掲げる同店。接客を学んだカフェの店主から「段取りをせかせかすると、接客にも落ち着きのなさが表れてしまう」とアドバイスされ、目からうろこが落ちたという。「当面は、調理と接客を一人で切り盛りすることになる。お客さんにゆっくり過ごしてもらえるよう、無理せず自分のペースで店作りしていければ」とほほ笑む。

 営業時間は、11時30分~15時、17時~19時。日曜・祝日定休。

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