福井県鯖江市のものづくりスペース「Hana道場」(鯖江市旭町1)で2月20日、プログラミング教育をテーマにした「第1回PCNサミット」が行われる。
「ベーマガ」の愛称で親しまれた、「マイコンBASICマガジン」元編集者の大橋さん
福井県内のIT企業有志でつくる団体「プログラミング クラブ ネットワーク」(PCN)が企画した。同団体の趣旨に賛同するネットワークが、仙台、金沢、モンゴルなど設立準備中も含め8地域に広がったことから、プログラミング教育のノウハウを共有する目的で開催を決めたという。
イベントは、第1部=セッション・特別講演、第2部=ワークショップで構成する。第1部では、各PCNの代表が活動状況を報告した後、電波新聞社(東京都品川区)取締役で元「マイコンBASICマガジン」編集者の大橋太郎さんが、「電波ホビー60年の軌跡」と題した講演を行う。
第2部では小中学生を対象に、福井発のプログラミング学習用パソコン「IchigoJam(イチゴジャム)」を使ったワークショップを予定する。広報担当の原秀一さんは「『IchigoJam』内蔵のBASIC言語は英大文字の命令で、キーボードと照らし合わせて打てばプログラムが出来上がる。英語が分からない子どもにも取っつきやすいのでは」と話す。
同団体は2014年7月に発足し、同会場などで定期的に小中学生対象のプログラミング講座を行っている。「IT業界に携わるようになったのは、子どものころパソコンにゲームプログラムを打ち込んで遊んだのがきっかけ」と原さん。コンピューターと友達感覚で親しむ子どもが一人でも増えればと期待を寄せる。
開催時間は、第1部=13時~、第2部=15時30分~。定員は、第1部=20人、第2部=10組。第1部は無料、第2部参加費は2,160円(「IchigoJam」持ち込みの場合は無料)。ホームページで申し込みを受け付けている。
同団体では現在、小中学生を対象にしたコンテスト「PCNこどもプロコン 2015冬」の応募作品も募集している。対象年齢であればプログラミング言語は問わず、過去にはBASIC、プログラミング学習アプリ「Scratch(スクラッチ)」、iOSアプリ開発言語「Swift」などでの応募があったという。締め切りは2月29日。