ユーチューブに公開された、映画「スター・ウォーズ」メドレー演奏動画がネット上で話題になっている。
動画の主は、福井県鯖江市在住の中学生「826aska」さん。昨年12月31日、同サイトに電子オルガンのエレクトーンで演奏する約7分の動画を公開したところ、英ニュースサイト「デーリー・メール・オンライン」などでの記事をきっかけに再生数が急上昇し、1カ月足らずで再生数100万回を突破した。
演奏は、効果音などを巧みに盛り込んだ編曲が特徴というエレクトーン奏者・鷹野雅史さんによる楽譜を基にした。楽譜を入手したのは12月初めで、学校から帰宅後「できるだけ原曲に近くなるような間を作ったり、ノリよく弾けるようアレンジを加えたりしてコツコツ練習した」という。
動画には「とにかく素晴らしいの一言」「涙が出た」「左手のキレがすごい」「第1作を映画館で見た時の興奮と感動がよみがえった」などの感想が寄せられている。海外からの感想も多く、「1月4日ごろから英語のコメントが急に増え、両親とも『一体何が起きているんだろう』と話題になった」と驚きの表情を見せる。
週1回のレッスンに通う一方で、中学校では吹奏楽部に所属し打楽器パートの練習に打ち込む。「エレクトーン演奏は曲の途中で次々と音色を変えていくのが特徴で、不自然なつなぎ方にならないようリズム感が求められる。部活動での練習の成果が表れているのかも」
エレクトーンを始めて6年。公開した動画は「ミッション・インポッシブル」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」など、計22本となった。全パートを一人でこなす「ワンマンオーケストラ」を看板にする世界的ジャズドラマー・神保彰さんは、「動画の主が中学生と聞いて驚いた。私も映画音楽をレパートリーにしているが、アレンジも演奏も素晴らしい」と舌を巻く。
動画には「孫にエレクトーンを習わせる決心がついた」というコメントも。826askaさんは「私の動画がエレクトーンの楽しさを知るきっかけになればうれしい。演奏を見てくださった方の応援を励みに、これからも長く楽しくエレクトーンを続けていきたい」とほほ笑む。