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福井・小浜に「町家水族館」 県立大の学生ら運営、60種展示でオープンへ

撮影に応じる眞壁さん。「一般の人たちが取った魚の持ち込みにも水槽の状況を見ながら対応する予定」とも

撮影に応じる眞壁さん。「一般の人たちが取った魚の持ち込みにも水槽の状況を見ながら対応する予定」とも

 福井県立大の学生が手がける「おばま水族館」が5月1日、小浜市にオープンする。

1階の展示スペースで、オープンに向け準備を進めるスタッフの様子

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 運営を担うのは、同大海洋生物資源学部4年の眞壁喜一郎さんら同大に在籍する学生たち。旧茶屋町「三丁町」エリアにある2階建ての町家をリノベーションした館内に大小約35の水槽を設け、海水魚・淡水魚合わせて約60種の展示を予定する。

 館長を務める眞壁さんは大阪府高槻市出身で、小学生時代から関心を寄せる魚介類の研究を深める考えから同大に進学した。「もともと漁師志望で、内湾と外湾で構成される福井県若狭エリアの海にかねて魅力を感じていた。進路を検討していたタイミングで生物資源学部に先端増養殖科学科が新設されたことも、福井への進学を後押しした」と振り返る。

 水族館運営に当たっては、水槽管理、館内表示やグッズなどの制作、広報活動も学生が担い、眞壁さんは同館を、学生が学外で動きながら学びを深める拠点とも位置付ける。その背景には、小学校高学年から高校までほぼ途切れず学級長を務めてきた経験があるという。

 「学級という集団をより良いものにする方法を考え続けている中で、友達づくりが人生に大きな影響を与えるということを自覚した。習い事のように家庭や学校以外の『サードプレース』があれば人生の間口がさらに広がるのではと考え、私自身の学びを発展させる形で水族館を作るというプロジェクトに行き着いた」

 福井県が募集した「ワクワクチャレンジプランコンテスト2024」でのプラン採択による100万円の資金を足掛かりに資金集めと物件探しを並行して進め、建築士やまちづくり関係者らを通じて現在の物件に出合った。眞壁さんは「もともと他の用途で使われる予定だった物件で、タイミングが少しでもずれていたら巡り合うことはできなかった。歯車が運命的にかみ合い開設にこぎ着けることができた」と実感を込める。

 オープン前から関心を寄せる人も多く、3月には「大学生がゼロから作った水族館がオープン」とうたったSNS投稿に約11万人の「いいね」が付いた。眞壁さんは市内の若狭高をモデルにしたテレビドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」を引き合いに、「『小浜と言えばサバ缶か水族館か』というレベルまでバズったことがうれしかった」と顔をほころばせる。

 現在、プロジェクトに関わる学生は約30人。参加を希望する学生には眞壁さんが1時間程度の面談を行い、学生の関心や得意分野に応じて役割をつなぐという。「学生それぞれの興味や大学で得た知識を持ち寄り、地域の中で実践していく場がおばま水族館。どんな学生にも自律的に動けるポジションはあり、その見極めのための面談は欠かせない」と話す。

 水族館プロジェクトを卒業研究のテーマにもしている眞壁さん。卒業後は、朝は漁師、午後は水族館運営の2本立てで仕事を続ける予定で、安定した運営基盤を整える目的で法人化も視野に入れているという。

 開館時間は10時~16時。入館料は、一般=700円、高校生以下=300円、小浜市民=100円、未就学児無料。月曜~水曜休館。

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