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福井に宮大工建築の宿泊施設 日本家屋の質感、訪日観光客にアピール

撮影に応じるオーナーの清水武穂さん

撮影に応じるオーナーの清水武穂さん

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 宿泊施設「SOLAGOI 宙鯉(そらごい)」(福井市宝永1)が1月1日、福井市にオープンした。

セミダブルベッド2台を設ける寝室

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 宮大工建築の日本家屋をリノベーションした同施設。オーナーの清水武穂さんによると、訪日外国人観光客を主な客層に据え、福井の工芸や土着の文化、控えめな県民性に由来する美意識などを世界に向けて発信する拠点づくりを目指すという。

 延べ床面積は約180平方メートル。寝室(洋室、和室各1室)、リビング、バスルーム、調理器具や食器類を備えたダイニングキッチンなどで構成する。自動車での移動旅行を楽しむグループの利用も想定し、旅行者自身に滞在のペースを委ねられる空間づくりを心がけたという。

 施設のある場所にはかつてコイの養殖場があった。清水さんは「外壁や内装にコイにちなんだ意匠が見られ、職人の精緻な手仕事を生かして改装した。太い梁(はり)や、廊下の幅広な床板も今の一般的な家屋ではなかなか見られるものでなく、建物自体が醸し出す『重量感』を前面に出した。施設名にもコイにちなむ登竜門のストーリーを重ねた」と話す。

 施設のコンセプト策定に当たり、雑誌「ドマーニ」専属モデルなどの経歴があるファッションモデル・渡辺佳子さんがプロジェクトをリードした。以前より古い建築物が好きだった渡辺さんは2024年、福井に移住し、福井の建築や工芸品などが備える「北陸の湿度に由来するつやのある美しさ」に引かれたという。

 改装は昨年5月ごろから約半年かけて行い、掃除や床磨きなどDIYで手がけた作業も多かったという。外資系コンサルティング企業にも在籍する清水さんは「福井でのリモート勤務が終わった後、子どもを寝かしつけてここへ来て作業した日もあった。人生で一番ぞうきんがけをした日々だったかも」と冗談めかして笑う。

 宿泊可能人数は1人~6人。「福井にゆっくり滞在して地域の良さを十分に知ってもらえれば」と、2泊以上から1棟貸しで予約を受け付ける。清水さんによると今後、工房見学イベント「RENEW(リニュー)」を手がける一般社団法人「SOE」(鯖江市)とのコラボレーション、歴史のある住宅の再生支援などの事業も手がける予定という。

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