
女子フットサルチーム「福井丸岡RUCK」が3月2日、第21回全日本女子フットサル選手権大会で3位に入賞した。
試合を終え、記念撮影に応じる同チームのメンバー(写真提供=福井丸岡RUCK)
北信越代表で、女子フットサルリーグ(Fリーグ)にも所属する同チームは、よつ葉アリーナ十勝(北海道)で行われた3位決定戦で同リーグ所属のアルコ神戸と対戦。1-1から入ったPK戦を4-3で制し、2018(平成30)年以来6大会ぶりの3位入賞を果たした。
福井丸岡RUCKは前半2分、加藤ほのか選手がドリブルからのミドルシュートで先制ゴール。その後は互いにチャンスをうかがう展開が続き、1-0のまま前半を折り返した。後半は劣勢の展開が続き、残り9秒で同点ゴールを許すものの、ゴールキーパーの小林望月選手が4人の失敗を誘い勝利をつかんだ。
「今大会、3位決定戦までチームにあまり貢献できていないと感じていて、先制点を決めた瞬間はほっとして泣きべそをかいていた」と加藤選手。PK戦については、「ボールがすぐに止まり気持ちを整理する時間が短く戸惑いもしたが、昨年のPK戦ほど緊張はしなかった。あまり考えすぎずに蹴ることを意識した」と振り返る。
1回戦から準決勝まで得点を挙げていた林笑選手は「3位決定戦でも自分が決めてチームを勝たせるつもりだった」と強い意気込みで試合に臨んだ。育児と競技の両立にも触れ、「復帰当初は両立が不安だったが、家族やチームの支えのおかげで頑張ることができている。娘の応援も力になり、『かっこいいところを見せたい』という気持ちでプレーしている」と笑顔を見せる。
今シーズンのFリーグ戦でアルコ神戸との対戦成績が1敗1分けだった同チーム。池内天紀キャプテンは試合前、メンバーに「相手は勢いや勝負強さのあるチーム。特にゴール前の混戦には注意するように」と声をかけたという。
同チームの全日本選手権出場は13年連続で、直近4大会は準々決勝敗退が続いていた。池内キャプテンは「全員が集中して守備を徹底できたのが3位決定戦の勝因。今大会は苦しい試合が続いたが、全試合で先制点を挙げて主導権を握れたのはリーグ戦から成長できた点だと感じる」と振り返り、現地や配信などで同チームにエールを送ったファンに感謝した。