
坂井市が2月21日、「シティプロモーションアワード 2024」の受賞を発表した。
同アワードは、学識経験者や行政関係者などでつくるシティプロモーションアワード実行委員会が制定。地域の魅力発信や関係人口の創出につながる活動などを表彰する取り組みで、2021年の開始以来、全国の市町村や学校などが賞を受けている。
福井県内での同アワード受賞は坂井市が初で、金賞・育成賞に加え、楽天(東京都)など協賛企業が設ける賞も複数受賞した。
アワード審査委員会は「地域の魅力を語り合うワークショップの会場をカフェ、寺院などに設定し、若者・地域・企業の接点を増やそうとする取り組みが興味深い。市の公式キャラクター『坂井ほや丸』は誕生の前段階のプロセスデザインが秀逸。誕生後も行政情報を市民に分かりやすく届ける情報編集媒体にしている」と評価する。
坂井ほや丸は「(ファンの総称である)飼い主さんとSNSやイベントで仲良くしてたら賞をもらえたざ。これからもほや丸なりの伝え方で坂井市のいいところとかたくさん発信してくで(=発信していくので)、坂井市に興味持ったり遊びに来てくれたりする人が増えるとうれしいざ」と喜びを表す。
坂井市移住定住推進課の小玉悠太郎さんは「地域の魅力を改めて言語化するのは大変だったが、今回の事業を通じてその過程にこそ価値があると気付けた。坂井市の取り組みは始まったばかりで、坂井ほや丸の力も借りながら坂井市の魅力を今後も広く発信していければ」と話し、同市の魅力を知った若者たちの移住・定住や、地域の盛り上げ役としての成長などに期待を寄せる。