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福井・鯖江でIT企業向け空き家見学ツアー、定住への第一歩に

同NPOが福井県美浜町で行った空き家見学ツアーの様子

同NPOが福井県美浜町で行った空き家見学ツアーの様子

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 福井県鯖江市で3月21日、「ふるさぽ空き家見学ツアー さばえIT企業サテライトオフィス編」が開かれる。

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 空き家マッチングや、福井への移住希望者に対する相談などを受け付けるNPO法人「ふるさと福井サポートセンター(ふるさぽ)」(福井県美浜町)が企画。同市河和田地区の空き家を県外のIT企業やフリーランサーに活用してもらおうと、約1年前から準備を進めてきた。見学ツアーは4回目で、同市での実施は初めて。

 福井県が「成長分野」と位置付ける、ウエアラブル端末産業育成への取り組みも背景にある。これは、メガネフレーム生産国内シェアトップの同市の地盤を生かし、機器・ソフトウエア開発に取り組む県外企業との連携を目指すというもの。同NPO理事長の北山大志郎さんは「地方移住を希望しても仕事がなく断念する人は多い。パソコンを使った仕事なら場所を選ばず、定住へのプランも描きやすいのでは」と話す。

 参加者は当日10時にJR鯖江駅に集合。約10キロ東方の同地区に車で移動し、地区内を散策しながら住宅や店舗などの空き家5カ所を見学する。「地元の空き家オーナーと不動産業の協力で、『住めて、仕事ができる』物件の情報を得た。町歩きを通して河和田地区の雰囲気も併せて感じてもらえたら」と北山さん。

 空き家利活用リノベーションモデルハウス「朱種(shu-shu)」(福井県敦賀市)運営にも携わる北山さん。「地方移住に不可欠な職場、住まい、地域コミュニティーの橋渡しを『ふるさぽ』が担いたい」と話し、「福井の利点は大都市から近からず遠からずの距離にあること。完全移住にハードルを感じるなら、まずは3カ月ほど『お試し移住』してみては」と勧める。

 参加費は1,000円。同NPOホームページで参加申し込みを受け付ける。

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