あわら市では、江戸時代から瓦作りが盛んになり、昭和初期には越前瓦の約3分の1を生産しました。平成に行われた函館奉行所の復元にも、あわらの瓦職人が作った鬼瓦が使われるなど、あわらの瓦には誇るべき歴史があります。本展では、このような瓦の歴史について詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください!


函館奉行所にも使われた“あわらの瓦”の魅力を紹介
江戸時代中期の終わりから瓦を作り始めた福井県あわら市。柿原や滝などの窯で作られた瓦は出来が良く、福井県より北の日本海地域まで船で運ばれました。遠くでは秋田県で、あわら市の地名が刻まれた江戸時代の鬼瓦が確認されています。
時代は下り、平成22年に北海道で行われた函館奉行所の復元には、あわら市の職人が作った鬼瓦が使用されました。市内の瓦生産は平成で終了してしまいましたが、あわらの瓦はこれまで高く評価されてきました。
現在、あわら市郷土歴史資料館では令和7年度秋季企画展「越前の瓦~その再興と発展~」を開催中。地域の誇りである瓦生産の歴史を、貴重な資料とともに紹介しています。
○展示資料
沢春日神社鬼瓦(あわら市教育委員会寄託)

三国浄願寺鬼瓦(あわら市教育委員会蔵)


