見る・遊ぶ 買う

和風ロックユニット「KUNO1」福井初ライブ 「地方創生」掲げ、海外進出も

YUZUさん(左)、SHIORIさん(中)、ASKさん(右)

YUZUさん(左)、SHIORIさん(中)、ASKさん(右)

  • 170

  •  

 福井県鯖江市のコミュニティースペース「かわだ尾花屋まちライブラリー」(鯖江市河和田町)で9月1日、WA-ROCK(=和風ロック)ユニット「KUNO1(クノワン)」のライブが行われた。

ファンの1人から、デビューシングルのジャケットを描いたケーキのプレゼントも届いた

[広告]

 同ユニットは今年7月、東京を拠点に本格始動した「忍者系アーティスト」。地方創生をコンセプトに掲げ「くノ一(くのいち)」「忍者」を体現したパフォーマンスや衣装などを特徴とする。福井でのライブは今回が初めてで「くノ一の日(=9月1日)」のお披露目となった。

 会場には市内外から約50人が集まった。2部構成のライブには、「YUZU」さん、「ASK」さん、「SHIORI」さんのメンバー3人が出演し、デビュー曲「香想歌」、アニメ「マクロスフロンティア」オープニング曲「ライオン」のカバーなど延べ10曲を披露した。全員着席という会場レイアウトながら、メンバーに促され座ったまま熱心にヘッドバンキングで応える観客の姿もあった。

 ボーカル担当のSHIORIさんは千葉県銚子市出身で、中学時代は吹奏楽部でフルート演奏に打ち込んだ経歴を持つ。「ステージに上がるのが当たり前のような環境で、大人になりプレッシャーを乗り越えて大人数の前で感動を与えるような経験を味わえなくなったことに寂しさを感じていた。歌手になりたいという願望もありユニット加入の誘いを頂いて即決した」と明かす。

 SHIORIさんはフリーライターという顔も持つ。昨年9月には、福井の地域情報を女子目線で掘り起こす観光情報サイト「Dearふくい」を開設し、現在も定期的に福井を訪れ取材活動を行っている。鯖江市が行う体験移住事業「ゆるい移住」で同市内に短期移住した際に日々の生活などをつづったブログが、同サイトのベースとなった。

 同ユニットの活動にも福井との関わりを持たせ、KUNO1全国展開の一環と位置づける「KUNO1-FUKUI」プロジェクトをスタートさせた。2020年度の県内観光客数を本年度比3割増に押し上げることを目標に、SNSや動画共有サイトなどの積極活用、中国企業とのコラボレーション、ライブバスによる都内でのプロモーションなどを進めるという。「最近、私がガイド役となる『福井オフ会』を開きたいという構想がわいてきた」とも。

 来年には、英・仏・中3カ国での海外ライブを予定する。SHIORIさんは「外国人もよく知る日本のコンテンツを通して日本の魅力向上と地方創生につなげたい。『KUNO1』にはシンガー・ソングライターやデザイナーなどの顔を持つメンバーもおり、各自のスキルを持ち寄って情報発信力を高められるのが強み」と力を込める。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース