福井版「ランチパスポート」発刊 700円以上のランチが540円に

「パスポートをフルに使うと、8万6,166円も得する計算に」と田中さん

「パスポートをフルに使うと、8万6,166円も得する計算に」と田中さん

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 福井市の編集プロダクション「fuプロダクション」(福井市大和田2)が2月25日、「ランチパスポート福井」を発売した。

同書より。料理写真がより引き立つよう、本の紙質にもこだわったという

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 ランチパスポートは、高知市でタウン誌を手掛ける「ほっとこうち」(高知県高知市)が2011年に創刊し、各地の出版社や編集プロダクションとのライセンス契約で全国40以上の都道府県に広がっている。福井での発行は初めてで、約5カ月の編集期間を経て発売にこぎ着けた。

 同書を掲載店に持参すると、通常700円以上の特定ランチメニューを540円、同1,400円以上の特定ランチメニューを1,080円で食べることができる。対象飲食店は、福井市エリア42店、坂井・あわらエリア12店、奥越・吉田郡エリア7店、丹南エリア13店、嶺南エリア8店の計82店。1店舗につき3回まで利用可能で、1冊につき1人まで有効。パスポート利用期限は5月24日。

 同社は、福井新聞挟み込みの月刊誌「fu(ふう)」の制作などを手掛ける。同書編集担当の田中美里惟(みりい)さんは「以前から社内でランチ本の話はあり、内容を詰めていく段階で全国的に知名度のある『ランチパスポート』の名が挙がった。自社媒体を持ちたいという当社の意向にもマッチした」と振り返る。

 女性をメーンターゲットとする同誌の編集部らしく、掲載ジャンルやページ構成にも気を配った。「他県では読者の半数以上が男性という例も聞くが、福井版では『fu』の取材経験を生かして女性向けの店もできるだけ多く載せた。近接する店が連続するようなページ順にしたので、日替わりではしごしてみても」と勧める。

 年4回の発行を予定しており、すでに次号の準備に取り掛かっている。田中さんは「パスポート持参という形で掲載効果が分かるのが特長で、飲食店のニーズに応える身近な媒体として認知度を高めたい。多くの方に手に取ってもらうことで、『fu』だけではない当社の業務内容を知るきっかけになれば」と期待を寄せる。

 A5変形判・124ページ。価格は999円。発行部数は1万部。県内主要書店、コンビニ、福井新聞社本社・支社支局、同紙販売店などで販売する。

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