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児童向けアート教室が話題 福井・坂井の文具店、「子どもの第三の遊び場に」

制作した作品を発表する「ホリラボ」受講の児童たち

制作した作品を発表する「ホリラボ」受講の児童たち

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 坂井市春江町にある「ホリタ文具 春江店」が行う児童向けプログラム「ホリラボ」が評判を呼んでいる。

北陸先端科学技術大学院大(石川県能美市)などが行う産学官連携マッチングイベント「Matching HUB Kanazawa 2020」ビジネスアイデアプランコンペティションで優秀賞を受賞。写真右は堀田社長

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 2019年3月、「アート+知育」をコンセプトに始めた教育プログラムで、県内で文具店5店舗を展開するホリタ(福井市大願寺3)が企画。堀田敏史社長は立案のきっかけについて、「次世代を担う子どもたちが歩むのは極めて変化の激しい社会。その変化に対応できる子どもたちを育てる後押しになればと始めた」と説明する。

 毎週土曜を軸に開催し、金沢学院大(金沢市末町)芸術学部と共に制作した独自カリキュラムを用いる。12月のテーマは「色の順応性」で、色の大きさや形の変化による受け手の印象の変化を共有し、参加者の表現活動につなげる。

 受講生は市内外から訪れ、中にはリピート参加もあるという。「ある保護者の方は、『うちの子どもは言葉で何かを伝えることが得意でなかったが、ホリラボに楽しそうに参加し、できた作品を生き生きした表情で見せてくれたのを見て自身の不安が消えた』と言ってくださった」と堀田社長。

 「毎月予約で埋まってしまう」という人気ぶりで、開催回数増も計画する。「当社は『エンターテインメント文具店』づくりを目指しており、ホリラボをワクワクしながら学べる第三の遊び場と位置付けている。誰でも気軽に入ることができる文具店がこうしたプログラムを行うことに意義があると考えており、子どもたちの生命力を引き出せるようなプログラムをこれからも強化していきたい」とプランを描く。

 開催時間は10時30分~、13時30分~。料金は1,000円。各回定員6人。参加対象は、おおむね5歳~10歳。

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