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福井の夏フェス、新型コロナ禍で延期明らかに 無料配信トーク&ライブでファン拡大へ

6月の「トークストリーミング」出演者の一人、Kan Sanoさん

6月の「トークストリーミング」出演者の一人、Kan Sanoさん

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 福井市内で行われる夏フェス「ONE PARK FESTIVAL 2020」の開催延期が明らかになった。

社長さん(左から2番目)は、「ライブができないこの数カ月は未来のことを考えるいい機会になった。来年、想像もつかないようなフェスを開くことができることを信じ、ライブ配信などのコンテンツを通じて皆さんとコミュニケーションを深めていきたい」と話す

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 7月4日・5日、福井市中央公園(福井市大手3)で「街全体が一つのテーマパークになる音楽フェス」を掲げ、今年で2回目となる開催を予定していた同フェス。延期は新型コロナ禍の影響によるもので、5月18日、観光・交通・音楽・広報・まちづくり関係者などでつくる実行委員会が発表した。

 ビデオ会議による記者会見で、実行委員長の野坂鐵郎さんは「福井県内では感染者発生が2週間なく改善の兆しが見えているものの、第2波の可能性は否定できない。8月開催予定のイベントも軒並み中止となる中、心待ちにしてくださったみなさんや準備に関わった皆さんに残念なお知らせとなるが、このような発表をするに至った」と述べた。

 来年の開催に向け、実行委員会はインスタグラムライブを活用した配信イベント「ONE PARK Streaming」を6月から始める。イベントは、今回出演予定だったアーティストらを招く「トークストリーミング」と、福井で活動するDJ・アーティストらによる「ライブストリーミング」の2本立てで展開。新型コロナ禍の収束状況を見極めながら、案内役が県内観光地の「バーチャルツアー」をライブ配信する「トラベルストリーミング」も始める。

 6月の「トークストリーミング」には、坂本美雨さん、Kan Sanoさんが出演し、フェスの音楽顧問でジャズグループ「SOIL & “PIMP" SESSIONS」アジテーターの「社長」さん(越前市出身)と音楽談義を交わす。出演者にあらかじめ福井の特産品を「ONE PARK Gift」として贈るなど、出演者と視聴者が同じ価値観を共有できるような仕掛けも取り入れるという。

 ライブ配信などファンとの交流によるオウンドメディア展開も視野に入れる。企画運営顧問で、スペースシャワーネットワーク(東京都港区)顧問の清水英明さん(鯖江市出身)は「『ONE PARK』はもともと食や工芸などとの連携も重視していたイベント。地方の名産品を味わいたいと言うアーティストも多く、アイデア次第で福井らしさが出せるのでは」と話す。

 前売りチケットの返金手続きや、次回の開催日程などは現在調整中で6月中の発表を予定する。未来の福井への貢献プランを投稿してもらう中学生・高校生対象の「出世払いキャンペーン」は募集を継続し、優秀投稿者に次回開催時の招待券を進呈する。

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