色数豊富なレタータイヤ専門店-福井の企業、ネット上に開設

受注、製造、発送を一人でこなす長谷川さん。「商品点数が多くショップの商品登録にも苦労した」と振り返る

受注、製造、発送を一人でこなす長谷川さん。「商品点数が多くショップの商品登録にも苦労した」と振り返る

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 福井市にある「オートショップ福井」(福井市文京7、TEL 0776-28-2288)が10月20日、ネットショップ「プリントレタータイヤ専門店」をオープンした。

下地処理後にタイヤ用塗料を重ね耐久性を高めたという

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 レタータイヤとは、自動車用タイヤの側面の文字に色を施したもの。白文字が一般的で「ホワイトレター」とも呼ばれる。多目的レジャー(RV)車向けをメーンにメーカー各社が扱い、カスタマイズ好きな自動車ファンから支持を集めている。

 既製品には色数やサイズに制約がある。そのため、市販のタイヤ用マーカーで塗装して楽しむ車好きも多い。同社の長谷川仁子さんによると、「タイヤの経年変化を見越した下地処理が重要だが、個人にはハードルが高い。手作業の塗装なので色むらも起きやすい」という。

 そこで同社が市場ニーズをすくい上げた。同社は2013年からネットショップ「プリントタイヤ.jp」を運営し、タイヤ側面へのオリジナルデザイン印刷を受け付けている。「オープン直後からレタータイヤを希望する声が多く寄せられた。『何とか絶対にやってほしい』という熱心なお客さまもいた。技術的に難しいのは分かっていたが、やるしかないと心に決めた」

 およそ8カ月をかけ商品化にこぎ着けた。メーカーロゴなど、文字のみに印刷する技術の確立に腐心した。長谷川さんは「少しの色ずれが見た目に影響する。型紙を使う方法もやってみたが、はみ出して使いものにならなかった。数十通りの施工実験で100本ほど試作した」と振り返る。試行錯誤のかいあって、平らな文字面でもむらのない塗装を可能にした。

 第1弾として「4×4・SUV車用」「バン・小型トラック用」「トラック用」をラインアップ。色は、濃黄、赤、ピンク、オレンジ、薄黄、青。夏用・冬用両タイプを扱う。「車の足回りをさりげなく飾りたい方にお勧め。ショップにないサイズや白文字のオーダーについても相談いただければ」と長谷川さん。冬タイヤ商戦に挑む。

 金額は、4本セットで3万8,000円~(プリント料込み)。

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