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福井・あわらでイラスト展「BEING GREEN」 作家7人が「緑」をテーマに

「金津創作の森」周辺の森から着想を得たという作品などを森の木々に見立てて配置

「金津創作の森」周辺の森から着想を得たという作品などを森の木々に見立てて配置

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 福井県あわら市の「金津創作の森」(あわら市宮谷、TEL 0776-73-7800)で7月15日、「BEING GREEN 緑でいること イラストレーション展」が始まった。

イラスト制作の裏側をのぞくことができるラフスケッチ展示

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 イラストレーターグループ「names」によるコミックイラストレーションの展覧会で、文芸春秋(東京都千代田区)デザイン部のブックデザイナー・鶴丈二さんが監修した。

 展示作家は、アジサカコウジさん、今井トゥーンズさん、JUN OSONさん、白根ゆたんぽさん、タダユキヒロさん、前田麦さん、リタ・ジェイさんの7人。同グループは2011年、米ニューヨークのコミックイベントでのアートブック出品を皮切りに活動を始め、国内ギャラリーでの作品展示やアートブック発表などの経歴も持つ。

 展覧会タイトルは米教育番組「セサミストリート」の挿入歌「It's Not Easy Being Green(緑でいるのも楽じゃない)」から引用したという。「緑」を人間が生まれ持つアイデンティティーになぞらえて緑に対する葛藤や受容を歌った同曲にちなみ、会場には緑をテーマに各自が4点ずつ描いたコミック形式のイラストレーションが並ぶ。

 展示作家の一人である前田さんにとって、同館での展示は2015年の「Ribbonesia FOREST ~リボンで創り出す森の生命(いのち)~」に続き2回目。「『緑』というテーマを受けて歩く植物を主人公にしたイラストを描いた。主人公が過ごす春夏秋冬を輪廻転生(りんねてんせい)になぞらえた」と明かす。

 メインとなる作品のほか、ラフスケッチや下絵、それぞれが手掛けた仕事なども紹介する。ラフスケッチ以外全てパソコンで仕上げる作家、線画の段階までは紙にペンで描くことにこだわる作家など制作過程もさまざま。前田さんは「イラストレーター志望の方にとって人生観が変わる展覧会かも」と話す。

 会場内は全面撮影可能で、同館はハッシュタグ「#緑でいること」を付けたSNSでの情報発信を推奨する。展示作家それぞれもSNSでの共有を呼び掛けるイラストを展示したり、作品の中に入り込んだような撮影ができる顔出し看板を設置したりするなどの工夫を凝らす。

 開館時間は10時~17時。料金は、一般=800円、高校・大学生=600円。月曜休館(8月14日は開館)。9月24日まで。

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