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完熟福井梅「黄金の梅」使用のスイーツ 福井・越前市の企業、首都圏にも展開

約20センチ四方のパッケージに収まった同商品

約20センチ四方のパッケージに収まった同商品

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 福井県越前市の「新珠製菓」(越前市小松1、TEL 0778-22-6272」が1月14日、「金の梅ブリュレバームクーヘン」の販売を始めた。

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 1986(昭和61)年、福井県園芸試験場で品種登録されたウメ「新平太夫」(しんへいだゆう)の樹上完熟品「黄金の梅」を使った同商品。同品種を栽培する河野梅生産組合(南越前町)との事業連携で作る「金の梅の美」シリーズ第4弾で、濃厚な甘みやモモに似た香りが特徴という黄金の梅のペーストをブリュレにして仕上げた。

 開発のきっかけは2011年、県丹南農林総合事務所主催で行われたマッチング商談会だった。新平太夫は県内で主に流通するウメ品種「紅映(べにさし)」「剣先」などに比べ出荷時期が遅いなどの理由で生産者や一部愛好者など消費先が限られ、販路拡大が課題だったという。

 同社広報担当の面和良さんは「各地で農作物の地産地消が盛り上がっており、地元産の良い食材を商品作りに応用できればと商談会に参加し『黄金の梅』の色合いや香りにほれ込んだ」と振り返る。商談会をきっかけに農林水産省「農商工等連携事業計画」認定へ話が発展し、ジャム、甘露(かんろ)煮、クリーム大福餅などの商品化につながった。

 同シリーズで使うウメはネット収穫した自然落下の完熟品だけで、面さんは「ウメにかなり奮発している商品群」と自信をのぞかせる。1月上旬、ライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO NEWoMan 新宿」(東京都新宿区)で行った先行販売でも追加注文を受けるほどの反応だったといい、初年度2000個の販売を目標にする。

 価格は1,296円。同市内にある直営店のほか、「AKOMEYA TOKYO 銀座店」(東京都中央区)、「金澤ボストン」(石川県金沢市)などでも取り扱っている。

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