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福井・あわらで川島小鳥さん写真展 祖父江慎さんとのトークショーも

写真集「未来ちゃん」より
© Kotori Kawashima

写真集「未来ちゃん」より © Kotori Kawashima

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 福井県あわら市の「金津創作の森」(あわら市宮谷、TEL 0776-73-7800)で1月21日から、写真展「川島小鳥展 境界線で遊ぶ」が行われる。

川島小鳥さん © Ryuichi Ishikawa

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 川島さんは1980(昭和55)年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後に沼田元氣さんに師事し「BABY BABY」「未来ちゃん」などの写真集を発表した後、2015年に写真集「明星」で第40回木村伊兵衛写真賞を受賞した。国内はもとより、タイ、ベトナム、台湾、香港など海外での展示歴も多い。

 同展を担当する田中沙織さんによると、企画が立ち上がったのは昨年春ごろで、秋には川島さんが現地の下見に訪れたという。「『未来ちゃん』を目にした時に懐かしい色調や独特の世界観に引かれた。他県で見た展覧会での個性的な展示方法にも興味が湧き、当館の空間を使えば面白いのではと展覧会の打診をした」と振り返る。

 「未来ちゃん」や「明星」、谷川俊太郎さんとの共著「おやすみ神たち」、最新作「ファーストアルバム」など川島さんの約15年の活動を約300点の作品で紹介。会場となる同施設「アートコア ミュージアム-1」「ギャラリー」を使い、パネル、タペストリー、大型紙プリントなど大小さまざまな手法で展示する予定という。

 「未来ちゃん」の装丁を手掛けた祖父江慎さんがアートディレクションを務めるのも呼び物で、祖父江さんは「川島さんの目に映るものは数秒先の景色ではと思えてくる。気が付いてからシャッターを切っては、その瞬間に間に合わない。不安と希望が同居する写真を見ていると、前後の物語が勝手によみがえる」などとメッセージを寄せる。

 川島さん自ら、ツイッターで「川島の作品が一度にご覧いただける初めての大型展覧会」と呼び掛ける同展。田中さんは「川島さんの『単に足跡をなぞるだけの写真展にはしたくない』という意向もあり、将来の創作活動を予言するような展示内容になりそう。今後一層の活躍が期待できる写真家の存在を、一人でも多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と話す。

 関連イベントとして1月21日14時から、同施設「アートコア ミュージアム-2」で川島さんと祖父江さんのトークショーも予定する。定員200人。同展観覧券が必要。

 開催時間は10時~17時。料金は、一般=800円、高校生以下無料。月曜休館。3月5日まで。

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