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「溶接女子」デビュー?-坂井の鉄工所がスツール製作ワークショップ

エプロンとマスクを着けスツール作りに挑む「溶接女子」

エプロンとマスクを着けスツール作りに挑む「溶接女子」

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 福井県坂井市内にある鉄工所「長田工業所」で7月5日、「本格的な鉄のスツールを作るワークショップ」が開かれた。

出来たてのスツールを手にする小林さん(左)と参加者の野路靖人さん(右)

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 同社社長の小林輝之さんが「一般の人になじみのない鉄工所に足を運んでもらい、もの作りの楽しさを実感してもらえれば」と企画。福井県内で鉄工所主催のワークショップが開かれるのは珍しいという。この日はフェイスブック上での呼び掛けに応じた男女5人が参加した。

 取り組んだのは高さ約60センチのスツール作り。参加者は小林さんから製作上の注意点を受けた後、脚となる鉄棒をガス溶断機で熱して曲げる作業に挑戦した。初めはこわごわとした手つきだったが、同社ベテラン職人の指導を受けるうち表情にもゆとりが出てきた。

 続いて溶接機での部品接合にチャレンジ。防炎エプロンや遮光マスクを身に着け「プロ気分」も高まる。越前市在住の会社員村上文紗さんは「安心して作業できる環境で楽しくもの作りができた。曲げ加工で作った脚の曲線がお気に入り」と「溶接女子」デビューに興奮の様子だった。

 同社は今後もネームプレート作りなどのイベントを予定。小林さんは「子どものころに家業を手伝った経験が今の仕事に通じている。工場の一角を常設のイベント会場にして、子どもが楽しめるワークショップも開きたい」とプランを描く。

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