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福井でコーヒー焙煎見学会―実体験通しコーヒーの奥深さ伝える

「今後も定期的にイベントを開きたい」と話す細野さん夫妻

「今後も定期的にイベントを開きたい」と話す細野さん夫妻

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 自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆店「ヴェンガ! コーヒー」(福井市宝永3、TEL 0776-23-7006)で7月26日、コーヒー焙煎見学会が開かれる。

コーヒー生豆(=写真奥)が焙煎される様子を間近で見学できる

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 同店は2011年4月、脱サラ起業した細野康弘さんが妻の明美さんと共にオープン。カフェと併設する業態で、コーヒー焙煎と調理を康弘さんが、菓子作りを明美さんが担当している。並行して、コーヒーの楽しみ方を実体験で伝える「コーヒーのいれ方教室」や「水ようかんを食べ比べる会」などを過去に開いた。同見学会もその延長線上にある。

 所要時間はおよそ2時間。参加者は薄緑色の生豆が焙煎機で徐々に色づく様子を見学し、焙煎ムラのある豆をより分ける「ハンドピック」に挑戦する。その後、いりたての豆で入れられたコーヒーを試飲。土産として、いりたての豆100グラムを持ち帰れる。康弘さんは「『いりたて・ひきたて・入れたて』を味わってもらい、火と水しか使わないコーヒーの奥深さを感じ取ってもらえれば」と楽しみ方を指南する。

 細野さん夫妻がこうしたイベントを企画するのは、コーヒー業界からの情報発信が十分でないと感じるからだという。康弘さんは「例えば『コーヒー豆は最初から茶色い』と思っている方も少なくない。コーヒーに関わる者として、豆が作られる過程を知らせることも大切な仕事。文章や写真で伝える方法もあるが、体験に勝るものはない」と話す。

 同見学会に先立ち、7月上旬に店内レイアウトを変える予定。テーブル席をなくしカフェから「コーヒー文化体験の場」へ軸足を移すという。「一度好きになれば、コーヒーは長く飲み続けられる飲み物。地域のお抱えコーヒー屋としてお客さまと一緒に成長していければ」と2人は将来像を描く。

 参加料金は1人1,500円。定員は5人(要事前申し込み)。問い合わせは同店まで。

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