買う

福井・越前市の冷食専門店が新ブランド 第1弾は冷凍おからハンバーグ

カフェ併設の店内で撮影に応じる、廣瀬さん(中央)ら同店スタッフ

カフェ併設の店内で撮影に応じる、廣瀬さん(中央)ら同店スタッフ

  • 3

  •  

 越前市の冷凍食品専門店「京町リパブリック」(京町3)が11月22日、自社ブランド商品「京町さんちでつくりました」の販売を始めた。

同商品の盛り付け例

[広告]

 同店が開店3年を機に立ち上げたおからを使った冷凍食品ブランドで、第1弾商品は「冷凍おからハンバーグ」。遺伝子組み換えでない国産大豆由来のおからを使い、商品開発の中心メンバーである内田純枝さんら女性スタッフが約半年かけて開発した。

 農林水産省によると、国内で豆腐を製造する際に発生するおからの量は年間70万トンという。社長の廣瀬和広さんは「取引先からおからの処分方法について相談を受けたのが開発のきっかけ。おからは大半が食用に転用されず産業廃棄物として処分される現状があり、フードロスに少しでも貢献できる商品を作ることができないかと考えた」と振り返る。

 冷凍食品の製造許可を取得した店内キッチンで、スタッフが店休日に集まって手作りする。内田さんは「食材の下処理を丁寧に行い、まぜる順番にもこだわっている。おから特有のパサパサ感が解消するよう、牛脂や合いびき肉を併用して食感の良さも追求した」と話す。

 保存料を加えず、好みの味に仕上げられるようハンバーグ自体の味付けを控えめにした。「電子レンジで手軽に調理できる商品だからこそ、オリジナルソースなど各家庭で最後の一手間をかけてもらえればと考えた。食感の良さ、栄養価、手頃な価格などを兼ね備えた商品に仕上がった」と内田さん。

 開発に当たり、越前市の「小規模事業者未来開拓サポート補助金」の制度を活用した。今後、国産おからと越前そば粉を使った焼きドーナツなどの開発も進める予定で、廣瀬さんは「おからを使った商品ラインアップを拡充し、サステナブルな食の循環に力を入れていきたい」と意気込む。

 50グラム2個入り。価格は340円。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース